女って運転が下手なの？運転免許取得して考えたこと

就職を機に地方へ引っ越し、初めての一人暮らし。
地方という場所を初めて知り、車がいかに生活必需品かを思い知った。

今までは割と交通の便が良いところに住んでいたから、運転免許なんて必要ないし、興味もないし、取るだけお金の無駄だと思っていた。
数十万も、必要のないもののために使うなんて。

実際、交通の便が良いところなら本当に車いらないと思う。

大学生時代、周りの友達が今しかない！と言って免許を取り始めるのをのほほんと見ながら、全く関心を示さないわたしでした。

予想外の地方へ引っ越し

ところがなんと、日常生活に車が必要なところへ来てしまった。
しかも、すぐ帰る予定だったのが、１年過ぎ２年過ぎ、なんと結婚までしてしまった。
当時のわたしには考えられない状況だけど、現実に起こっている。

そして死活問題は、

車がないとどこにも行けないこと。

時間をかけて自転車を使えばまぁまぁ事足りるけど、やっぱり時間はかかるし、疲れるし、雨や雪の日は自転車乗れないし、風邪なんかひいたら病院に行くのを諦めてしまいそう。

当時の彼氏（今の夫）の車には度々乗せてもらってたけど、やっぱり不便には変わりなく、
免許を取るなら今、じゃないか…？と思い立った社会人2年目でした。

24歳にして教習所へ

仕事しながら免許とるなんて自信はなかったけど、なんと教習所が家から自転車で3分のところにあることを知り、ボーナスが入った日に数十万銀行でおろして教習所へ。自転車で駆け込みました。汗だくで。

でもその日は申し込みだけで、お金は不要だったのは一気に力が抜けました…

9ヶ月かけて免許取得

どちらかといえば勉強はできる方、運動神経も悪くなくてなんでも器用にこなすわたしは
何の壁にもぶち当たらず、スムーズに免許が取れました。

途中でめんどくさくなって２ヶ月ほど放置してました。

でも免許がとれたからって、すぐに上手く運転出来るはずもなく、しばらくは当時の彼（今の夫）に付き合ってもらってました

他の車の目線が怖い

運転にだいぶ慣れ、１人でも出かける勇気が持てるようになってきても、運転中にひとつ気になることがあった。それは、

他の車の目線が気になる

こと。
元から、割と他者の目線が気になる節はあったけど、運転中は異常に気になってた。運転中の大半はそれを意識してる、くらい。

運転がもう少し上手くなって、緊張せずに車に乗れるようになったら、意識しすぎるその感覚も少しはなくなるかな？と思っていた。

しかし緊張せずに運転出来るようになってしばらく経ち、初心者マークが外れた頃。
他の車の目線は以前と同じく意識したままだということに気付いた。

父、祖父の記憶

｢運転を少しでもミスしたら何て思われるんだろう｣

｢のんびりして走ってたら後ろの車イライラするかな｣

｢今のタイミングでなんで右折しなかった？って思ったかな｣

などと考えながら運転。
正直、安全かどうかよりも、周りの車がどう思うかを基準に運転してた。

信号で停まるときはなるべく前の車に近付けたし、右折はなるべくすぐ行けるように車の少しの途切れ目でシュッと曲がれるようにした。
駐車は他の目が怖すぎて、何度も諦めた。

どうしてこんなに周りの目を意識してるんだろう？
と考えてたとき、昔の記憶が蘇ってきた。

｢（クラクション音）、全く、だから女は運転出来ないんだよ｣

｢なんだ、と思ったらやっぱり女か、女は運転が下手だからな｣

｢うん、女の子だから免許とらなくても大丈夫｣

｢やっぱり女と男は反射神経が違うからね｣

でも、男性ドライバーへそういった文句を言ってるのは聞いたことなかった。